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www.tamamishirai.com 南カリフォルニア転居後のTamamiのBlogです。


by classicsharqy
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現役のカイロのダンサーに習う その2- Ahlan Cairo Nights (ダラス)

 アメリカに転居する際に最も不安だったこと - エジプシャン・スタイルのベリーダンスを続けることが可能かどうか
 しかしながらダラスで行われたAhlan Cairo Nightsに参加し、その不安は全く必要なくなりました。

 特に今回のメンバーは驚くことなかれ

Dina
Dr. Mo Geddawi
Randa Kamel
Dandash

 カイロで最もホットなダンサーが勢ぞろい。これはカイロに行ってもいっぺんにこのすばらしい顔ぶれに習うチャンスはないかもしれない!と思い、カイロ並に暑いテキサスのダラスまで行ってきました。

 ひととおりすべての方に習ってみましたが、DinaとRandaのレッスン後の感想は

― ベリーダンスもここまで進化したか 

 お二人とも、かなりモダンダンスの動きが取り入れられていて、Randaは‘強く‘、‘正確‘な動きが特徴。Dinaはしっかり内腿をつけて女らしい動きを強調。
 Dr. Moは選曲がドラマティックなクラシックが多く、振付は女性らしい動きをふんだんにとりいれていました。Dandashは複雑で曖昧なお腹の動きが特徴で、Aida Nourの指導を受けていることをうかがわせる曲や動きが盛り込まれていました。

 どのダンサーさんも、振付を覚えるのではなく、エジプト人の持つ曲のニュアンスのつかみ方、顔の表情、エネルギー配分を目で見ながら感じてほしい、と熱く語っていました。  Dandashは今回の生徒さんがあまりにみんな熱心ですてきだから・・・と張り切って踊って、最後は足の裏を切ってしまったほどです。(ご想像どおり、生徒の方は体が痛くて脱落者続出でした・・・)

 金曜の夜はRandaとDandashのShowがありました。
 Randaは赤、ゴールド、赤と3回着替えて約6曲、引き続きDandashも赤い衣装で登場し、そのまま5-6曲踊りました。Randaは迫力があって、チーターか豹がステージの上を動き回っているかのようでした。
 土曜の夜はDinaのDinner Showでした。ピンク、ゴールド、ユニークなミニスカートのデザインものの衣装、そして最後は白、4着の早替えで(本当にすぐさま着替えて出てきました!)、途中、Popsやフォークロアなどをはさみながら、最後は私の大好きなYa Msafer Whadekで終わりました。

 Dr. Moのお話もとてもおもしろかったです。

 ダンサーは頭をもっと使うべき。

 1.Performer 2.振付師 3.指導 ダンサーにはこの3つのキャリアが考えられるが、このうち2つの才能が揃っていれば相当ラッキーなこと。多くの人は1つか、もしくは1つも備わっていないのが普通。では、良いPerformerになりたければ、お金を出して良い振付を買った方が効率が良い。

 一晩100ドルでレストランで毎日踊るのと、週末だけ一晩300ドルで踊るのと、どっちが得だろうか。

 ダンサーはお客さんにとって特別な手の届かないファンタジーな存在であるべき。それを考えれば、踊った後、お客さんと話し込んだりせず、すぐにそこから立ち去って、家に帰った方がより魅力的に見える。

 そして最も感銘を受けたのは最後の言葉です。

 ダンサーにとって最も大切なものは?

 ‘練習’と答えたくなるかもしれないが、実はもっと大切なものがある。

 それは人生。そして生活。

 普段の生活が豊かな気持ちですごせなければ、ダンサーの踊りにもそれが表れてしまう。自身の生活と気持ちが豊かで安定していることはダンサーにとってとても大切なこと。



TAMAMI

by classicsharqy | 2008-08-11 06:32 | Workshop