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www.tamamishirai.com 南カリフォルニア転居後のTamamiのBlogです。


by classicsharqy
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距離を置いて見えてくるもの

 今年は修論前の大切な1年ですので(本業は大学院生)、勉強第一でダンスは二の次と計画していましたが、そういう年に限って、仕事の依頼がたくさんあり、お断りしなければいけない状況。大きいものも小さいものも含めすでに7本のショウがあり、そして今年ひとつだけ計画されていたInvitationベースのダラスでの Ahlan Cairo NIghts のFriday Night Showは、飛行機遅延のため欠席、なかなか人生は計画どおりにいかないものです。

 日本と米国でもベリーダンス事情は異なりますし、ましてや国際レベルになれば、さらにダンス事情は異なりますが、少し日常のダンスから離れ距離を置いていると、逆にいろいろなことが見えるような気がしてきます。

☆ 最初に始めたスタイルは永遠?

 何故かこちらのベテランダンサーさんで、エジプシャンを必死に勉強しているのに、エジプシャンに見えないダンサーさんがたくさんいらっしゃいます。本人が何を目指しているのかということも重要ですが、実は、最初に習った先生の刷り込みが大きいのではないか?という仮説を持っています。でなければ、もっと皆さん、エジプシャンスタイルに見えると思うのです。自分が教えていても、仲間と踊っていても、共通して目につく不思議な現象のひとつです。
(ですから、ベリーダンスを習う方は、ご自分の先生方がどなたに最初に習ったのか ー これも注意して見た方がいいように思います。そして何年も踊っている方々は、ご自分の最初の先生がどなただったのかを思い出し、あらためて自分の方向性を意識的に修正する必要もあるかもしれません。)

☆ 同じ振付を何度も踊る意味

 大御所先生に習うようになり、場所が許せば大御所先生の振付を大事にこの1年踊るようにしてみています。仕事となれば好きなものばかり踊るわけにはいきませんし、時間制限も厳しく、なかなか約10分の楽曲全部をフルで踊りきれません。
 何度かショウで踊りながら、踊りを直していくダンサーさんもいますし、毎回新しいものを踊るダンサーさんもみかけますが、同じ踊りを時間をかけて直していくのも、非常に意味があると思うようになりました。とくに踊りが完成に近づけば近づくほど気になるのは、タイミングとニュアンスの出し方 ー 毎回、先生のビデオを何度も見直しながら、あらためて自分で創りこんでいます。エジプト人はリズムの聞こえ方が違う ー とあるダンサーさんから聞いたことがありますが、本当にそう思います。

☆ 成功の秘訣

 ”成功”をどのようにとらえるのか、ということでも変わってきますが、大きなフェスティバルに招待されて指導できる、または指導者として踊ることが許されている外国人(中東以外からきた)ダンサーさんには、いくつか共通点があるように思います。必ずしも一番うまい人が成功しているとも限らないように思えます(特に外国人ダンサーさんにおいてはより顕著なような気がします)。共通しているのは、恐らく

 ー 英語ができる
 ー 人望/統率力があり トゥループが比較的大きく継続している 生徒さんが国際的なフェスティバルにも一緒に参加している
 ー あるいは本人が飛び抜けてうまい

 もちろんこのすべてが揃う方がいいのでしょうが、なかなかすべて揃っているダンサーさんは少ないようにお見受けいたします。

 さて、ショウではサンバもやるようになりました。許可なく勝手にフュージョンを踊ってNo more Fusionとしかられたお仕事もありましたが、ま、そこはご愛嬌☆ 通常、サンバはベルトだけで網タイツというセクシーなコスチュームですが、私たちはベリーダンス用にアレンジし新しい衣装を特注しました。スカートの両サイドが開いていて、ゴールドのチェーンがあしらってあります。この日はベルトがまだできていなかったので、手持ちのターキッシュのベルトをつけています。腕の飾りも写真ではわかりませんが、裏側がすっぽり開いていて、ゴールドのチェーンが施してあります。Samba FIREのメンバー4名で同じ衣装を作ったのですが、それぞれ微妙にデザインが異なっていて、私は髪の毛の色が黒なので、アニマルプリントも黒めのものを選び、胸の飾りもスカートのすその羽も黒。髪の毛が茶色系のメンバーは胸の飾りとすその羽は銅色。ブロンドの人はすその羽を黄色にしてみました。(いつも慌ただしくショウを迎えるので、実は4人の衣装をじっくり並んで眺めてみたことがまだありません!? 早く見たーい!)
距離を置いて見えてくるもの_f0169816_3134395.jpg距離を置いて見えてくるもの_f0169816_3142149.jpg


 それにしても米国の方々はお仕事でもショウを楽しむのがとても上手です。私はもともとショウを楽しめるタイプではなかったので、トゥループのお仕事では、彼らの楽しいテンションを壊さないように気を使って時々気疲れしたり(吐息)

 またダンスのお仕事が続くと、他のダンサーさん方のエゴに触れる機会が増え、私は精神的にストレスがたまります(笑)ー 疑問を抱かず飛び込む 慣れる そして何と言っても自分が楽しむ ー そんな気持ちがないとだめなようです。





 思いのほか自分が ”繊細な生き物” だったことに気がつく瞬間です。


TAMAMI

by classicsharqy | 2011-09-24 03:14 | Others