自分の踊りを見つける
2014年 09月 04日
よく日本のベリーダンスを学ぶ方々から聞かれる質問の中で
”いろいろある中東の踊りの中で、TAMAMI さんはどうしてエジプシャンをやっていこうと思われたんですか?”
という真面目なご質問があります。いままでも何人かの方々に聞かれ、その都度、その時感じたままをお答えしてきました。いまあらためて再考しても、その道は人それぞれ自分自身で見つけていくもののように思います。 あくまでも私の場合は、というお話になってしまいます。
たまたま私は、日本でベリーダンスを始め、エジプシャンを学ぶ機会に恵まれ、エジプシャンのフォークロアにもたくさん触れ、ターキッシュやターキッシュ・ロマなども少しかじって渡米。日本ではエジプシャンからあまり外れないよう、先生から指導をうけていたように思います。また舞台の使い方や、ショウの構成の仕方、ダンス・スクールでのマナーなども学んでから渡米できたことはとてもよかったように思います。私自身も、トライバルやフュージョン、古典的なトルコ、レバノン、アメリカン・キャバレースタイルの方々がたくさんいらっしゃるアメリカで、自分がどんなものに魅了されていくのかとても楽しみでしたが、私の場合は、何といっても
先生との出会い
が実は一番大きいと思っています。アメリカに引っ越した後は、”サハラに習うといいですよ” ー これは2人のシニアダンサーさんから言われていたアドバイスで、お二人の尊敬する先生方がおっしゃるのだからきっと良いのだろうと、Sahra に出会います。日本でも今年初めて名古屋と広島でご紹介された、Journey through Egypt 1, 2 を続けざまに受講、あらためて、エジプシャン・フォークロアを体系的に理解する機会に恵まれます。 その後、”Momo Kadous 先生もきっといいと思いますよ”といただいたアドバイスで、Momo Kadous先生のワークショップを受講。そしてそれがご縁で、個人的に継続してMomo Kadous先生にアドバイスをいただくようになります。中東の先生、しかも世界のトップクラスの先生がおっしゃることには、何一つ迷いも間違えもなく、それまで抱えていた悩みや疑問はすっかり払拭され、自分がどのように練習すればよいのかが明確になり、地に足がついたとでもいうのでしょうか、迷い無く自分のダンスに打ち込めるようになりました。
私の場合は、自分が信頼する先生方が、どんなアドバイスを私にくださるかで、方向が決まってきたように思います。私が言われてきたことは、
”クラシックが向いている リズムで言うなら、サイーディが入っているオリエンタル”
”中東の感情を伝えることができるダンサー”
”心の中から平和な微笑みが出て来るものが向いていると思う”
”あなたは 本当にエレガントなエジプシャン 何を踊ってもエジプシャン”
(驚くような言葉ばかり??! ー でも深遠な言葉で重みがあります)
(本当に私はそんな人間なのだろうか?)
と日々いただいた言葉を考え続け、時間と共に、ゆっくりと消化し、そして自分が落ち着く、納得できる着地点を見いだしていく ー そんな繰り返しです。
そんな中、ペルシャ・ダンスと出会いました。たまたまサンディエゴのペルシャの新年のお祝いで踊るトゥループでダンサーが必要ということで呼ばれ、”いいですよ” と好きとも、嫌いとも、何も感情のないまま練習に入り、”ペルシャ・ダンスは足が疲れるんだな〜”、”この動きはベリーダンスにも似ている。。。。” とただただ経験していくのみ(すっかりお仕事モードです)。そして、舞台を踏むにつけ、だんだん、イラン人の方々に踊りのことで声をかけていただくようになっていきます。
生意気にも ”結構、ペルシャ・ダンスに向いているのかもしれない?” と感じるようになったのはごく最近のこと。そして、Momo Kadous先生からも、”最近、何やってるの?” と聞かれ、”ペルシャ・ダンスを始めた” と伝えたところ、先生も大喜び。
”ペルシャ・ダンスはいま Certification Program に入れ始めたところで、ベリーダンスにも影響を与えた重要な踊りだから、是非続けるように”
と励まされました。
中東の踊りの場合、先生と生徒の関係というのは、とても深遠だと思います。彼らがしっかり見ていてくださり、導いてくださり、変なところへ行かないように、くいっと引っ張ってくださり、時に修正してくださり、そしていまの自分があるように思います。フュージョンから入らず、早い時期からきちんと民族舞踊としてベリーダンスを学べる機会があったことは、本当に幸いだったと思います。いろいろと別のことをやってみたい時期もありましたし、自分が選んできたものもあるのかもしれませんが、その実態は、実はだいたいは先生方が私に道をひいてくださっていることの方が多いように感じます。
心から信頼できる先生に出会う事はとても大切だと思います。踊っていくにつれ、ダンスの仲間を作っていくことは簡単かもしれません。人前で踊ることも、またベリーダンスの技術を教えることも簡単かもしれません。でも、本当の ”師” と呼べる方々に出会って行くことは実は難しく、そこでふらふら〜 と迷いに落ち込む方々をよく目にし残念に思います。そして同時に難しいのは、そのような先生方から、信頼される生徒になることのような気がします。
皆さんも、そんな すばらしい ”師” に出会える機会にぜひ恵まれますように。
そして、ぜひ ”師” に選ばれる生徒になっていくことを目指していけますように。簡単ではないと思いますが。。。。。
TAMAMI
”いろいろある中東の踊りの中で、TAMAMI さんはどうしてエジプシャンをやっていこうと思われたんですか?”
という真面目なご質問があります。いままでも何人かの方々に聞かれ、その都度、その時感じたままをお答えしてきました。いまあらためて再考しても、その道は人それぞれ自分自身で見つけていくもののように思います。 あくまでも私の場合は、というお話になってしまいます。
たまたま私は、日本でベリーダンスを始め、エジプシャンを学ぶ機会に恵まれ、エジプシャンのフォークロアにもたくさん触れ、ターキッシュやターキッシュ・ロマなども少しかじって渡米。日本ではエジプシャンからあまり外れないよう、先生から指導をうけていたように思います。また舞台の使い方や、ショウの構成の仕方、ダンス・スクールでのマナーなども学んでから渡米できたことはとてもよかったように思います。私自身も、トライバルやフュージョン、古典的なトルコ、レバノン、アメリカン・キャバレースタイルの方々がたくさんいらっしゃるアメリカで、自分がどんなものに魅了されていくのかとても楽しみでしたが、私の場合は、何といっても
先生との出会い
が実は一番大きいと思っています。アメリカに引っ越した後は、”サハラに習うといいですよ” ー これは2人のシニアダンサーさんから言われていたアドバイスで、お二人の尊敬する先生方がおっしゃるのだからきっと良いのだろうと、Sahra に出会います。日本でも今年初めて名古屋と広島でご紹介された、Journey through Egypt 1, 2 を続けざまに受講、あらためて、エジプシャン・フォークロアを体系的に理解する機会に恵まれます。 その後、”Momo Kadous 先生もきっといいと思いますよ”といただいたアドバイスで、Momo Kadous先生のワークショップを受講。そしてそれがご縁で、個人的に継続してMomo Kadous先生にアドバイスをいただくようになります。中東の先生、しかも世界のトップクラスの先生がおっしゃることには、何一つ迷いも間違えもなく、それまで抱えていた悩みや疑問はすっかり払拭され、自分がどのように練習すればよいのかが明確になり、地に足がついたとでもいうのでしょうか、迷い無く自分のダンスに打ち込めるようになりました。
私の場合は、自分が信頼する先生方が、どんなアドバイスを私にくださるかで、方向が決まってきたように思います。私が言われてきたことは、
”クラシックが向いている リズムで言うなら、サイーディが入っているオリエンタル”
”中東の感情を伝えることができるダンサー”
”心の中から平和な微笑みが出て来るものが向いていると思う”
”あなたは 本当にエレガントなエジプシャン 何を踊ってもエジプシャン”
(驚くような言葉ばかり??! ー でも深遠な言葉で重みがあります)
(本当に私はそんな人間なのだろうか?)
と日々いただいた言葉を考え続け、時間と共に、ゆっくりと消化し、そして自分が落ち着く、納得できる着地点を見いだしていく ー そんな繰り返しです。
そんな中、ペルシャ・ダンスと出会いました。たまたまサンディエゴのペルシャの新年のお祝いで踊るトゥループでダンサーが必要ということで呼ばれ、”いいですよ” と好きとも、嫌いとも、何も感情のないまま練習に入り、”ペルシャ・ダンスは足が疲れるんだな〜”、”この動きはベリーダンスにも似ている。。。。” とただただ経験していくのみ(すっかりお仕事モードです)。そして、舞台を踏むにつけ、だんだん、イラン人の方々に踊りのことで声をかけていただくようになっていきます。
生意気にも ”結構、ペルシャ・ダンスに向いているのかもしれない?” と感じるようになったのはごく最近のこと。そして、Momo Kadous先生からも、”最近、何やってるの?” と聞かれ、”ペルシャ・ダンスを始めた” と伝えたところ、先生も大喜び。
”ペルシャ・ダンスはいま Certification Program に入れ始めたところで、ベリーダンスにも影響を与えた重要な踊りだから、是非続けるように”
と励まされました。
中東の踊りの場合、先生と生徒の関係というのは、とても深遠だと思います。彼らがしっかり見ていてくださり、導いてくださり、変なところへ行かないように、くいっと引っ張ってくださり、時に修正してくださり、そしていまの自分があるように思います。フュージョンから入らず、早い時期からきちんと民族舞踊としてベリーダンスを学べる機会があったことは、本当に幸いだったと思います。いろいろと別のことをやってみたい時期もありましたし、自分が選んできたものもあるのかもしれませんが、その実態は、実はだいたいは先生方が私に道をひいてくださっていることの方が多いように感じます。
心から信頼できる先生に出会う事はとても大切だと思います。踊っていくにつれ、ダンスの仲間を作っていくことは簡単かもしれません。人前で踊ることも、またベリーダンスの技術を教えることも簡単かもしれません。でも、本当の ”師” と呼べる方々に出会って行くことは実は難しく、そこでふらふら〜 と迷いに落ち込む方々をよく目にし残念に思います。そして同時に難しいのは、そのような先生方から、信頼される生徒になることのような気がします。
皆さんも、そんな すばらしい ”師” に出会える機会にぜひ恵まれますように。
そして、ぜひ ”師” に選ばれる生徒になっていくことを目指していけますように。簡単ではないと思いますが。。。。。
TAMAMI
by classicsharqy
| 2014-09-04 13:59
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